今年の社団戦が終了した。
昨年の最終日を前に指摘されたのは、「常に3手を読むこと」だった。
それを意識してからは、次第に調子が上がっていった。
オフシーズンの間、少しだけれど強くなれたのではないかという自信があった。
そうして迎えた、個人としては2期目の社団戦。
結果としてチームは11勝4敗で昇級。これは本当に嬉しい。
一方、個人の成績は6勝8敗(リーグ戦3勝7敗、個人戦3勝1敗)。
個人戦で勝ち越せたのは収穫だったけど、特にリーグ戦では悔しい結果となった。
特に、夏場は(社団戦以外でも)星が伸びず、苦しかった。
負けた対局は、ほとんどが序中盤で差をつけられてしまい、終盤勝負に持ち込めなかった。
「善戦できた」対局はあっても、「勝てる勝負を落とした」対局はほぼなかったように思う。
一方で、勝てた試合は、定跡形から駒をスムースに動かせた。
課題はやはり序盤の終わりから中盤にかけて。
去年の今頃から今シーズンの始めにかけて終盤を強化して、それが結果につながったけど、
もうそれだけでいい段階ではないのかなと(引き続きやっていく必要はあるけれど)。
序盤から考えること。考える自分を信じること。
もう一つは、「勝つための将棋」を指すという気持ち。
どうしても無難な手を選んでしまい、小さくまとまったような将棋になってしまった。
もちろん、勝つことがすべてではないけれど、貪欲に勝つことを目指すことも楽しむ過程に組み込めたらなと思う。
最終局では自分が指したい手、良さそうな手を探して指すことができた。
もっといろいろな手や形を試したり、実践したいし、
将棋には自分のレベルでもまだまだ経験しないといけない場面がたくさんあることを教わった半年間だった。
これからシーズンオフになる。
今年の4月から某試験に向けて勉強をはじめた自分がどこまで将棋に時間を割けるかはわからない。
だけど。将棋に割ける時間が減ったのは、自分が決めたことだから仕方ないけれど、
成果が出ないことが仕方ない、にはならないように、対局や勉強の中での試行錯誤を大切にしたい。
将棋で強くなると実感するのは難しいけれど、だからこそ。
最後に。今年の社団戦は、メンバー全員が最後までよい雰囲気や緊張感を持ち続けたことが結果につながったのではないかと思う。
勝つことも大事だけどチームとして楽しむことの大切さを教わったように思う。特にスランプを体験した自分にとっては。
この雰囲気を来年に引き継ぐことも今から準備できることの一つだと思う。
改めて、関わって下さった皆様に感謝の気持ちを表したいと思います。
(まえかく)
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