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第29回社団戦 感想戦

~ねこまど戦士がシーズンを振り返る~

『変わるもの、変わらないもの』

更新日:2018年11月12日

今年の社団戦が終了した。


ねこまど   11勝4敗 6部昇級!

ねこまどタマ  7勝8敗


これまで降格の苦々しさしか知らないチームにとって

はじめてもたらせた昇級の喜びを味わうことができたのは、

今シーズンの大きな収穫だったと思う。


また、

「この場を通じて大会に参加する楽しさを知る」チームとして

定義づけたねこまどタマも海外から参戦のボイちゃんはじめ、

大半の新メンバーが初勝利をあげることができたのは、

とても喜ばしい出来事であった。


個人としては、

因縁浅からぬShogiotomeと将棋の森に勝ち切れたのは

よかった。両方ともシビレタ。


この結果を得ることができたのは、

チームのメンバー個々の努力ももちろんだが、

戦績の記録や対戦相手の傾向調査など

まさに軍師としての働きを見せてくれたタカQさん、

練習試合の日時・場所の調整や日々の発信を行ってくれた

伊藤潤さんの働きによるものが多分にあると私は思う。

まさに頭が下がる想いでした。ありがとうございました。


チーム、個人として参戦4年目となったが、

開幕前の高揚感、自分以外のみんなが強く見えることは

全く変わらず、その感情を覚えるたびに、

「あぁ、社団戦に参加してるんだ、また戦うんだな」って

しみじみとしてしまうし、

自分も盤上に立つ一介の戦士である事を思い出す。


一方、私たちが戦った7部は、

子どもや女性がたくさん指していて、将棋のすそ野が

広がっていることが感じられたし。ねこまどタマでも

ラインナップの過半を女性が占めることもあった。

他にも対局後、棋譜をスマホで記録して、後日

ソフトで検討するなど、コンピュータによって

もたらされた新しい勉強方法がごく当たり前になってきた。


このように将棋を指す人の層や、将棋の勉強方法など、

ニコ生やAbemaに代表されるネットコンテンツ、

ひふみんこと加藤一二三先生、藤井七段といった

スターの影響による変化をまざまざと感じさせられるのだが、

私にとって、将棋そのものの面白さは変わらない。

いくら勉強しても対局のたびに、新しい局面に出会うし、

それに対応するために自分の脳で目一杯考えないといけない。

そしてその責任を全て自分が負う。

こんな面白い(辛い)ことが他にある?

コンピュータがいくら進歩しても、私の代わりに指しては

くれない。いや、指さなくていい。


「みんなで一緒に楽しみながら強くなる」

変わらぬチーム理念を胸に文字通りチームのみんなで

強くなることに取り組み、成果を上げることができたのは

素晴らしいことだ。

来年以降も変わることなくこのチームで戦うことを切に願う。


ではあるが、

ダーウィンによって示された考え方、

「生き残るのは最も強い種ではなく、最も生態系に適応できる種である」

にしたがって、新たなステージ6部という環境に適応するために

棋風や勉強方法など変えていこうと思う。


「変わるもの、変わらないもの」

どっちもあっていいんじゃない?


(四間飛車とみー)

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