2013年3月。40を前にして何か良い趣味はないかと探していた夫の目に、米長邦雄前将棋連盟会長の追悼記事が止まった。「将棋かぁ…」それが全ての始まりだった。
娘も興味を示し、図書館から将棋の本を借りてきた。慎重な娘は、無邪気に夫に「指そう!」なんて言ったりしない。初心者向けの入門書を読み込み、勝つめどが立つまでは一切指そうとしなかった。それでも夫は、自分がやろうとしていることに娘も同じように興味を持ち、まんざらでもなさそうだった。
さて、娘は一人っ子である。夫と娘が将棋を始めたのに、私が将棋を知らなかったら、置いてきぼりにされてしまう。私は、慌てて二人の後を追いかけた。
ねこまど社団戦チームに参加してから早4年。その間に娘のあやはチームを巣立っていった。
置き土産となったチーム名「ねこまどタマ」は略称“タマ”としてすっかり定着した。
そして今期、母はタマの一員として参加した。
新設された7部は居心地が良かった。なぜなら、こんな私でも“勝つ喜び”を味わえたから!
最終日の一局を残して、今期の目標としていた「3勝」をクリア。そして最終局は、全駒もあるかというぐらいの大優勢で、「勝ってシーズンを終われるなんて嬉しいな~」と思っていたところからの…………負け…………。
社団戦は悲喜こもごも。最後の手痛い敗戦により、来期も一からやり直そうという謙虚な気持ちになれた。
ほんの少しでも、今よりはまともな手が指せますように!
最後になりましたが、今期も交流戦などを通じて、沢山の方々と楽しい時間を過ごすことが出来ました。どうもありがとうございました。
来期ものんびりゆっくり将棋を指していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
内山 優子
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